英語以外の言語について

海外を旅するにあたり、英語ができると非常に便利ではある。
ではあるが、もし訪れた国が英語がほとんど通じない地域だった場合、英語が話せようが話せまいが関係なくなってしまう。
そうなるとどうすればいいかと言うと、現地で通じる言葉を少しでも覚えるしかない。
今回はそんな英語以外の言語について少し考えてみよう。

CONTENTS

  1. 英語ってどこでも使われてるの?
  2. 英語もアレなのに現地の言葉を覚えられるものなの?
  3. 覚え方のコツは?
  4. まとめ


1.英語ってどこでも使われてるの?

ざっくり大雑把ではあるが、各地域ごとに言語について西から考えてみよう。
ヨーロッパの国の人々は英語を日本人よりもちろん上手く話すけど、母国語が強い国が多く、意外と英語が苦手な人もいる。
東ヨーロッパは旧ソ連圏だった国はまだロシア語が強い。コーカサスと呼ばれる地域も同じ。
アフリカは母国語に加えフランス語が多い。
中東は母国語にアラビア語が主流。
中央アジアも母国語とロシア語。
東アジアは中国の標準語のマンダリン(日本では北京語と呼ばれる)だけで10億人以上と話せてしまう。
東南アジアはほぼ各国に母国語がある。あるが、シンガポールやマレーシアやフィリピン、ついでに一応インドもすっかり英語圏と言える。
オーストラリアなどのオセアニアは英語圏。
北アメリカはもちろん英語。カナダは一部フランス語圏があるけど。
南アメリカはスペイン語だったりポルトガル語だったり英語だったり。

私は世界中をくまなく旅した訳ではないので、正確ではないだろうけどかなーり大雑把に言うとこんな感じ。
個人的には意外とロシア語圏が広かったのが驚いた。
日本で暮らしてるとすぐ近くにロシアがある割にはロシア語の存在感は薄いが、中国出てから中央アジア通ってコーカサス通って東ヨーロッパまで、ずーっとロシア語圏なんだもの。

ちなみに、言語の広がりは侵略の歴史が大きく関わっている。
英語やフランス語やスペイン語が世界各地で使われているのは、それぞれが帝国主義を振りかざしまくって他国を侵略し、植民地にして統治してる間に言語が根付いてしまったからだ。
英語がいま世界で主流なのは、イギリスがアメリカを支配し、現在はアメリカが世界の経済や文化を牽引しているからだろう。あ、あとアルファベットがシンプルだからってのもあるか。
少なくとも、膨大な文字の数があって単語が変化しまくる日本語が世界の主流になるなんて事は間違いなくあるまい。
旅先で言語と歴史を関連付けた見地で旅を続けると、中学校や高校で習った世界史が身近に感じるし、ちょっとした食事一つでも「あ、この食事や風習はフランス統治時代の名残かもな」なんて気づく事がある。

2.英語もアレなのに現地の言葉を覚えられるものなの?

必ずしも英語が世界どこでも母国語もしくは第二言語として使われているわけではない事を前項で述べました。
英語が通じない地域にいた場合どうしたらいいのか。
答えはその国で通じる言語を最低限覚えること。
ほんとは現地の母国語を話せるようになったらいいんだけど、行く先々で覚えなおしていくのはムリなので、その地域で強い第二言語にしよう。
例えばアフリカならフランス語。
コーカサスや中央アジアならロシア語。
南米ならスペイン語、といった感じで。
でも第二言語で少し余裕ができたら挨拶ぐらいは現地の母国語でできると現地の人達からの印象はだいぶ良くなる。






3.覚え方のコツは?

闇雲に覚えてもしょうがないので、優先度をつけて覚えよう。
文章ではなく単語単語だけでいい。文法など考えなくていい。
しかも、旅先で使うだけと限定したら、必要な単語がかなり限られてくる。
実際に、私が旅してる間に必要だと感じた単語を書き出してみよう。

<必ず必要な単語>
・こんにちは
・ありがとう

最悪この2つだけでも構わない。
店で買い物する時だって「こんにちは」、あとは欲しいものを指で指し示してお金払って最後に笑顔で「ありがとう」。
これで事足りる。

<できるだけ必要な単語>
・数字の1~3
・これ
・おいしい

数字は10まで覚える必要なない。
旅先で日用品を買う時、5個も10個も買う機会なんてほぼないから数字は3まででいい。余裕あるなら5ぐらいまでいけると良いけど。
「これ」という単語は頻繁に使う。
レストランでメニューから食べたいものを指さして「これ」。
んで食べた時に「おいしい」。

ここまでの単語を覚えたとイメージしてみてください。何となくレストランで食事できそうな気がしませんか?

<できたら便利な単語>
・(値段などが)高い
・〇〇が欲しい
・すいません
・駅
・トイレ
・〇〇はどこ?
・ビール

他にも色々できたら便利なのはもちろんだけどとりあえずこんなところで。
「高い」という言葉は土産物の値段交渉でよく使う。
前述の「これ」と合わせて「〇〇が欲しい」と言えたらかなり上出来。
道で迷ったて誰かに声をかける時とかに使う「すいません」。
「駅」や「トイレ」という場所を示す単語と合わせて「〇〇はどこ?」と言えたら困った時に助かる。
「ビール」はついでだけど、世界各地で飲みたい人も多いでしょう。

ここまでの単語を覚えたとイメージしてみてください。何となく買い物も散歩もできそうな気がしませんか?

私達は学校で英語を勉強し始めた時の流れでついつい「わたし」とか「元気ですか?」とか「私の名前は〇〇です」とかから覚え始めるのが基本と思ってしまいがちだけど、それはめちゃくちゃ非効率的。
教科書的な考えじゃなく、柔軟に必要としてる言い方だけに絞って覚えよう。
だいたい、英語のネイティブスピーカーたちが
「Hello, my name is Mike.」
「How are you?」
「I’m fine, thank you. And you?」
なんて教科書通りの堅苦しい会話してるのなんて聞いた事ない。



4.何を使って覚えたらいい?

単語を調べるには、どうしたらいいのか。
ガイドブックを持ってるなら、巻末に載ってる会話用例のページを見ればいいでしょう。
ガイドブックが無いなら、WiFi環境がある時にグーグルトランスレートなどを使って色々と自分が覚えたい単語を翻訳して、メモっておきましょう。
この時のポイントは、例えばフランス語に翻訳したいなら、日本語から翻訳するのではなく、英語からフランス語に翻訳すること。
個人的な経験上、日本語からの翻訳は精度が低いことが多かった。
現地の人と実際にゆっくり会話できる機会があるなら、グーグルトランスレートなどの助けも交えつつ、これはどうやって言うんだろうって気になる言い方を直接教えてもらおう。

滞在期間が長くなってきて余裕がありそうなら、どんどん新しい単語や、簡単な文法や、文字の読み書きを追加して覚えていこう。
現地の人と現地の言葉で会話できるようになれば、その土地や人に思い入れが深くなり、旅がより価値あるものになるだろう。



4.まとめ

・英語が通じない地域ではその地域の母国語か第二言語を少しでも覚える努力をしよう。
・たくさん覚えようとはせず、必要最低限の単語だけを覚える事から始めよう。
・余裕があるならどんどん覚えて現地の人とたくさん会話しよう。



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